【梅雨にぴったり】紫陽花のような涼やか和菓子レシピ|自宅で簡単にできる本格和菓子

6月といえば、しとしとと雨が続く「梅雨」の季節。憂うつな空模様が続く中、街角に咲く**紫陽花(あじさい)**の美しさに、思わず足を止めたくなる人も多いのではないでしょうか。

そんな雨の季節を楽しむ和の工夫として、紫陽花をモチーフにした涼しげな和菓子を手作りしてみませんか?

今回は、寒天とあんこを使った**本格的な和菓子「紫陽花菓子」**のレシピをご紹介します。家庭でも比較的手軽に作れるのに、まるで職人さんが作ったような美しさ。透明と青の寒天を組み合わせて、宝石のような琥珀糖が雨に濡れた紫陽花のように輝きます。

■ 紫陽花和菓子とは?

紫陽花をモチーフにした和菓子は、**「錦玉(きんぎょく)」「琥珀糖(こはくとう)」**と呼ばれる寒天菓子を使って表現されることが多く、特に6月の茶席や和菓子店でよく見かける初夏の風物詩。

透明感と淡い色合いを活かして、見た目も味も爽やかなのが魅力です。

✨ 紫陽花の琥珀糖和菓子|材料(5個分)

材料分量
糸寒天5g
150g
グラニュー糖150g
色粉(青)適量
白あん50g(10g×5個)
粒あん100g(20g×5個)

🍵 作り方

① 寒天を戻す

糸寒天はぬるま湯に60分ほど浸けて柔らかく戻します。しっかり戻ったら、水気を軽く絞っておきます。

※ポイント:寒天を指でつまんでプチッとちぎれたら戻ってます。

② 糖度50度の琥珀糖を作る

鍋に水150gと戻した寒天を入れて火にかけます。沸騰後、寒天が完全に溶けたらグラニュー糖を加え、糖度50度(やや濃いめのシロップ)になるまで煮詰めて火を止めます。

③ 2色に分けて流し固める

できた寒天液の半分はそのまま透明のままバットに流し入れます。

残りの半分には青の色粉を少量加え、色を整えたら別のバットに流し、冷やして固めます。

④ 餡玉を作る

• 白あんを10gずつに分けて丸めます。

• 粒あんも20gずつ丸めます。

• 丸めた白あんを手のひらで平たく伸ばし、その中に粒あんを包み、再び丸く整えます。

これで中が粒あん、外が白あんの餡玉が完成。

⑤ 琥珀をカットする

固まった寒天をバットから外し、それぞれ5mm角くらいに細かくカットします。透明と青、それぞれの色の違いが紫陽花らしさを演出します。

⑥ 組み立て

• 薄手のふきん(またはラップでもOK)の上に、青と透明の琥珀糖を半々に混ぜてちらします。

• その中央に餡玉を置き、ふきんを包むように絞って、琥珀糖と餡玉をしっかり密着させます。

完成!

見た目はまるで雨に濡れた紫陽花の花びらのようにキラキラと輝く、初夏にぴったりの和菓子です。

🌿 梅雨だからこそ、和菓子で心に彩りを

雨が続くこの季節、外出も控えがちで気分が沈みがち…。

そんな時こそ、手仕事に集中する時間が気持ちを整えてくれることがあります。

この紫陽花和菓子も、ひとつひとつ丁寧に包んでいくことで、心がふっと落ち着く不思議なひとときに。

冷たく冷やしてお茶と一緒にいただけば、体の中まですっきりと涼しく感じられますよ。

🍬 和菓子作りのちょっとした豆知識

糸寒天 vs 粉寒天

 今回のレシピでは昔ながらの糸寒天を使用していますが、粉寒天で代用する場合は分量が変わります(おおよそ糸寒天5g=粉寒天2g)。

グラニュー糖を使う理由

 上白糖よりも甘さがすっきりしており、透明感のある寒天菓子にはグラニュー糖が相性抜群。

琥珀糖は乾燥させれば飴状にも

 今回のような柔らかめも良いですが、カットした後に数日乾かすと外がシャリッとした琥珀糖にもなります。

 ※紫陽花和菓子に使う場合は柔らかめが食感のバランス的におすすめ!

☔ まとめ:おうちで作る和の癒やし時間

今回は、6月の梅雨を彩る「紫陽花の和菓子レシピ」をご紹介しました。

見た目にも楽しく、作っていて癒される和菓子。市販のものも素敵ですが、自分で作る喜びは格別です。

手のひらサイズの小さな芸術を、ぜひご自宅でお楽しみください。

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